だぶ散歩

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旅行、廃墟の話をしたりTrySailの話をしそう

【旅行記】静岡(富戸)【2022】

ぼくのなつやすみ2のOPを見て泣いた。

ボクくんになりたい……

ってことで、ぼくなつ2の舞台に行ってきたときのやつです。

夏休みを取り戻しに行こう。

 

 

富戸駅

ぼくのなつやすみ2の舞台は、静岡県伊東市にある富戸港という漁港だ。東京からだと、新幹線を使えば乗り継ぎを含めて2時間かからないくらいで行ける。

そんなお手軽な富戸だが、個人的に旅といえば早朝なのでほぼ始発の新幹線で向かった。

小さな無人

富戸駅についたのは8時頃。ダイバーの聖地でもあるらしく、一緒に下車したそれらしき人たちは次々と送迎車に乗っていく。歩いて向かう人は他にいないようで、早速ひとりぼっちになってしまった。目的地の富戸港までは1.7Km、徒歩で20~30分はかかるので当たり前といえば当たり前だが…

ただ今回はぼくなつ2の聖地巡礼の他に、伊豆半島で盛んな”イルカの追い込み漁”の証を見つけたいと思っている。具体的にはイルカの供養塔と、市販されているイルカ肉だ。そのためにひたすら歩く。

高低差のある道。奥に見える半島が富戸港

帰りが怖い坂だ。

宇根展望台

よさげなところをみつけて早速寄り道をする。

海を一望できる展望台

この海岸線沿いを今から歩いていくのか…?

この日は曇り予報だったけれどじわじわと晴れてきていた。港に着くころにはだいぶ暑くなりそうだ。それでもただひたすらに歩く。

 

富戸港

30分かからないほどで富戸港に到着。ぼくなつ2のOPの場所は、この建物を超えれば目と鼻の先だ。噂によると、このあたりにイルカの供養塔もあるらしいのだが見つからない。

いとう漁協

魚の単価が書かれている

このあたりにもダイビングの送迎車が出入りしていた。浅瀬では海水浴をしている家族連れ。

 

ぼくなつ2 OPの場所

OPの場所に到着。知らない人もいると思うのでまずは参考動画から。OPは2:30あたりから始まる。


www.youtube.com

 

漁協の建物をすぎるとすぐにOPの舞台に使われた場所につく。切り通しに堤防、特徴的な円形の港。なるべくOPと同じ画角で撮るようにしたので伝わるはず。比較用に動画内で同じ場所が写っている時間を書いておいた。

2:44〜

2:49〜

3:40〜

3:45〜

ぼくなつ2の発売からだいぶ経っているが、富戸の景色はOP映像で見たものそのままだった。蝉の声が響いていて、穏やかな波の音が聞こえている。本当にゲームの中のようで、幼少期にここで過ごした夏休みのことを思い出し、ノスタルジックな気持ちになった。ここで遊んだなぁ……。富戸に来たのは初めてだし、そんな思い出ももちろんない。

 

散策

空に続く階段

海に続く階段

この船の下にミノカサゴがいた

漁船が並ぶ

底まで見える

透明度が高く、魚が泳いでいればすぐにわかる。正直こんなに綺麗だとは思ってなかった。この堤防で海と魚を眺めているだけで、あっという間に時間が経っていた。

日が高くなるにつれ、晴れてきた。汗が止まらないので堤防をあとにして散策を続けることにする。

さすが聖地というべきだろうか、ダイバーはいたるところにいた。私はカナヅチでまったく泳げないので、気持ち良さそうに泳いで潜っている彼らが羨ましくもあった。

 

そうこうして駅に戻ろうとしたとき、ふと目についた。

イルカの供養塔

あった!!

文字は薄れていて全部は読めないが、うっすらと供養…と書かれている。これがイルカの供養塔だ。伊豆半島にはこういった供養塔がいくつかあるらしい。見つからずに諦めかけていたので、帰りに見れてよかった。

 

駅に近づき、行きに寄れなかったスーパーを覗いてみる。残念ながらイルカ肉は売っていなかったが、朝獲れた魚をお刺身にしてくれるサービスがあったり、富戸産の魚たちが並んでいて漁港を感じた。

 

伊豆急行リゾート21

ホームで待っていると派手な電車がやってきてぎょっとした。別料金のかかる特急がきたのか…?いや、でも時間はあっているはず…。同じホームにいた二人組の妙齢の女性も同じ不安を持っていたのか話しかけられた。とりあえず乗ってみましょうと、恐る恐る乗車。

どう見ても指定席買うタイプのじゃん…

キンメダイが踊る車内

「伊豆 キンメダイ 電車」で調べると”伊豆急行リゾート21”がヒットした。地域PRの電車のようで、それのキンメ電車というもののようだ。車内にはいたるところにかわいいキンメダイが描かれている。海が見やすい横向きのシートもあり、人気で座ることはできなかった。

別料金を取られるということもなく無事に熱海に到着した。熱海で駅弁を買い、この日は帰宅。

駅弁を家で食べる

こうして文にしてしまうといまいちノスタルジーを伝えることができないのだが、富戸の港を歩いていたとき、私はたしかに夏休みを取り戻しているなと感じていた。

アスファルトの焼けるにおい、蝉の声、波の音、とめどなく流れる汗。大人になってからは夏は暑いからと家にこもりがちだったが、たまにはこうやって五感をフルにして外で昔のように遊ぶのもいいかもしれない。

ぼくのなつやすみ2が好きな人はもちろん、ダイビングが好きな人も、仕事や喧騒に疲れた人もみんな富戸に来よう!いいところでした。